お知らせ
全身の健康は歯と口の健康から
2021.6.10
目次
医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町 衛生士主任 美濃です。
歯と口の健康は,全身の健康と密接な関わりがあり,豊かで楽しい生活を送るためには欠くことができません。毎日の生活の中で美味しい食事を味わうことや楽しい会話を行うことは,当たり前のようにしていますが,歯と口の健康が保たれてこそのものです。
そこで皆さん、「噛ミング30運動」皆さんご存知でしょうか?
厚生労働省は「歯科保健と食育のあり方に関する検討会」が提唱する、
ひと口30回噛むことを目標にした「噛ミング30運動」を行っています。
よく噛むと、どんな良いことがあるのでしょうか?
- 肥満を防ぐ
早食いの人ほど肥満傾向にあると言われています。よく噛むと満腹中枢が刺激され、少ない量の食事で、満腹感を得られるので食べすぎを防ぐことができます。
- 唾液の分泌をうながす。
よく噛む事で唾液が分泌されます。唾液は口の中の細菌を洗い流し虫歯や歯周病を予防する働きがあります。
- 脳の働きが活発になる。
よく噛むことで歯や舌をはじめ、味覚などの刺激が脳内に直接伝わります。さらに、顎の関節が動くことで、脳内の血流量がアップし脳の働きが活発になります。これらによって、記憶力・判断力・集中力が高まり、結果、寝たきりや認知症の予防改善にもつながります。
日本人の主食は平安時代から戦前までは、米や麦。おかずは魚や野菜を食べていました。
1度の食事時間はおよそ20~30分。噛む回数は1500回位だったそうです。
更にさかのぼり、弥生時代では、木の実や干し物類を食べ、1度の食事時間はおよそ1時間。
噛む回数は、なんと3900回!!
これに対して現代は加工品や欧米化の食事が多くなり、1度の食事で噛む回数は620回位。
弥生時代の6分の1となっているのです。
弥生時代の人はアゴがしっかりとして、歯並びも美しく揃っていたようです。
現在、日本歯科医師会では「8020運動」を提唱しています。
これは、80歳になっても28本の歯のうち20本、自分の歯をキープしておけば健康長寿につながるという運動です。
近年、歯周病が全身の健康と深い関わりがあることが知られるようになっています。
歯周病の予防には、口内を清浄に保つことが大切ですが、唾液が重要な役割を果たします。
咀嚼をしっかり行なうと、唾液の分泌が促されます。80歳で20本の歯を保持するためにも、咀嚼が重要であることは言うまでもありません。
穀類に大豆、野菜といった伝統的な日本食は、咀嚼回数が自然と増える「食」ともいえます。「咀嚼」「低カロリー」という要素を併せ持つ日本食が、健康に大きく貢献していることは間違いないようです。
医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町 衛生士主任 美濃
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