お知らせ
インプラントと天然歯は何が違う?
2022.1.18
目次
こんにちは。『医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 信濃町診療所』の歯科衛生士の美濃です。
今回はインプラントと天然の歯は何が違うのかというお話をします。
インプラントは「人工歯根」と言われており、インプラント体を顎の骨に埋め込むことで、歯の根の役割を担います。その上にセラミッククラウンなどの人工歯を装着して噛む機能を取り戻します。入れ歯にはない噛み心地、美しい見た目と優れた機能を発揮するインプラントですが、天然歯にはどうしても適わないのです。
それはなぜでしょうか。
☆歯根膜の有無☆
天然歯には「歯根膜」というごく薄い膜があり、噛んだ時の衝撃を吸収する大切な役割があります。つまり食事のたびに噛む力が歯に加わっており、歯根膜がその衝撃を吸収しているのです。しかしインプラントには歯根膜がないため、噛んだ時の衝撃が直接顎の骨に伝わります。そのため噛んだ時の力のコントロール加減が天然歯よりも低くなってしまうため、噛み合わせには十分な配慮を用いた調整が必要となります。
☆血液供給の有無☆
歯根膜には血管が通っており、歯肉と歯槽骨、そして歯根膜という三方向から血液の供給があります。そのため歯周病菌などにより炎症が起きても、血液の中にある白血球が防御して悪化を防ぎます。しかしインプラントは歯根膜がなく、血液の供給が歯肉と歯槽骨からのみとなるため、天然歯と比べると抵抗力が低くなってインプラント周囲炎などの炎症が起きやすくなります。
☆細菌の侵入を防ぐ☆
細菌に対する防御反応を持つ歯根膜がないインプラントは、防御反応が弱く、自覚症状が起こりにくく、歯周病よりも進行しやすいのが特徴です。
天然歯に適わないからこそ、適切なメンテナンスが重要になります。
インプラント治療を受けた方は、天然歯と同様の入念なケアが必要です。インプラントを長持ちさせ、快適な生活を維持するためにも、定期的なメンテナンスは絶対に欠かさないようにしましょう。
☆家庭でのセルフケア
毎日のご家庭でのセルフケアは、お口の健康維持に欠かすことができません。
ワンタフトブラシやスーパーフロスを使って、インプラントの周りを入念にケアしましょう。
☆歯科医院での定期的なメンテナンス
ご家庭での毎日のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なメンテナンスがインプラントの寿命に大きく関わります。定期メンテナンスでは歯科衛生士が専用の器械を使ってインプラント周囲のプラーク、残存歯の歯石除去と汚れを落とし、清潔な口腔環境を整えます。
その他にもインプラントの噛み合わせに異常はないか、インプラントにグラつきはないかなどをチェックし、インプラントが快適に使えていることを確認します。
この定期メンテナンスを受けるか否かで、インプラントの寿命は大幅に違ってきます。きちんとメンテナンスを受けていただかないと、インプラント周囲炎のリスクが高まり、残存歯にも歯周病リスクを負うことになります。
しっかり定期検診やメンテナンスに通い、ご自身でのセルフケアを行っていたとしてもインプラントに違和感や痛みを生じることがあるかもしれません。そういった症状が長く続く場合には、定期検診のタイミングではなくても放っておかずに歯科医院へ連絡して状態を伝え、適切な処置をしてもらいましょう。
インプラントでお悩みの方は是非一度当院にご相談ください。
信濃町、四谷三丁目の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町診療所」
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四谷 青山 外苑前 表参道よりも多数来院されています
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