お知らせ

災害時の口腔ケアの重要性

2022.12.05

目次

こんにちは信濃町・四谷三丁目の歯医者「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科信濃町診療所」受付の高橋です

今回は災害時の口腔ケアの重要性についてお話ししたいと思います。

最近、地震を多く感じることが増えたり大雨などの自然災害が起きたりなど、いつ大きな災害が起きてもおかしくない状況が続いています。

もし災害によって避難生活を余儀なくされた場合、お口の健康状態が命にかかわってくるかもしれません。

実際に、阪神淡路大震災の際震災関連死で最も多かったのが「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」であり被災者の口腔ケアと大いに関係があったことが最近の厚生労働科研究の報告書で明らかになったそうです。

誤嚥性肺炎は、誤って食べ物や唾液が気管に入ってしまうことで口の中の細菌が肺で繁殖して炎症を起こしてしまう病気です。避難生活等ではなれない生活を続けるストレスから体の抵抗力が低下したり、口腔衛生の状態が悪くなりやすく、口の中に細菌が増加しやすくなり、誤嚥性肺炎のリスクは高くなります。一見全く関係がないように思われる「災害と肺炎」ですが、日ごろの口腔ケアの意識こそが災害時の誤嚥性肺炎を防ぐカギとなります。

今回は日ごろの口腔ケアと歯ブラシがない場合や水が不足しているときなど、避難時のお口の健康管理のポイントをご紹介します

 

〇まずは肺炎を防ぐために日常の口腔ケアから意識しましょう!

・お口が清潔でないと細菌が増殖し、肺炎になりやすく、全身の病気の悪化につながります

 

〇入れ歯を清潔にして肺炎を防ぎましょう

・お口を清潔に保つためには入歯のお手入れが大事です

・食後に入れ歯をきれいにしましょう

・夜寝るときは入れ歯を外しましょう

 

〇唾液を出す工夫を

唾液はお口の中をきれいに保つはたらきがあります。

耳の下、ほお、あごの下を手でもんだり、温めると、唾液が出やすくなります

 

〇歯ブラシがないとき

食後に少量の水やお茶でうがいをします

ハンカチやティッシュで歯の汚れを取るのも効果があります

 

〇水が少ないときの歯みがき

  • 約30mlの水を用意

水で歯ブラシを濡らして歯みがきします

  • 合間に歯ブラシの汚れをティッシュで拭き取ります
  • コップの水を少しずつお口に含み、2~3回にわけてすすぎます

☆液体ハミガキ、洗口液があれば水の代わりにお使いください

(水でのすすぎは不要)

うがい薬もお口を清潔に保つのに効果的です

 

口腔内の衛生管理が健康を維持に重要であるという事を理解していれば、たとえ不自由な状況があっても可能な限りのケアを心がけることができます。「口腔ケアが命を救う」ことを意識して、日ごろから衛生的に保つよう心がけていきましょう。

口腔ケアに関してご不明な点がございましたら是非一度当院にご相談ください。

 

信濃町、四谷三丁目の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町診療所」

信濃町駅 徒歩5分

四谷三丁目駅 徒歩7分

国立競技場駅 徒歩10分

千駄ヶ谷駅 徒歩15分

慶応病院徒歩 1分

四谷 青山 外苑前 表参道よりも多数来院されています

 

                    監修者情報

                    院長・歯科医師

                    大久保

                    将哉

                    2002年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所 勤務
                    2014年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 信濃町診療所 院長就任

                    日本口腔インプラント学会 専修医(認定医)
                    ITI 日本支部公認インプラントスペシャリスト
                    日本矯正歯科学会
                    日本顎咬合学会 認定医
                    CID club Activemenber
                    東京SJCD
                    JIADS club

                    「患者さんが求める治療」が何かをきちんと汲み取れるため、カウンセリングに多くの時間を割いています。特に心がけているのは、患者さんとの信頼関係の構築です。そのため、エビデンスベースで丁寧な説明をすることで治療への不安を少しでも払しょくしたいと考えています。患者さんと笑顔の関係を築けるからこそ、歯やお口のトラブルの根本的な解決につながると信じています。